このあいだこんな記事を書きました。
ずるいっていっても、ズルしているわけではなく、制度にあるものを知って活用しているだけ。
なのですが、これが年々増えている不登校でも一般的になったら、進路・進学・選択肢が広がるのに、とFB内の投稿からやりとりして思ったことをまとめてみました。
義務教育の義務に縛られるということは、同時に権利もある
小・中学校までは義務教育で、「学ぶ義務」には縛られるわけですが、同時に「学ぶ権利」もあるはずです。
現状、学校にフルで通わない場合、学校とは距離を置く感じになることが多いですが、こどもの特性や参加できることによって学校との関わりをうまく繋げていらっしゃる保護者さんも周りには多いです。
- 宿題、プリントだけやりとりする(こども自身が持っていけるケースは持っていくことで学校と関わる)
- 部活だけ参加する
- 行事だけ参加する
- 別室ならOK
- テストとか勉強関係だけ受ける
など、様々なケースが考えられます。
登校している子たちにとっては「ずるーい」という関わり方なのかもしれませんが、ゼロ登校よりは選択肢に幅が出るし、学校との関係も良好になります。
ただよく考えてみると公共のサービス(義務教育)は本来遠慮して使わないものではなく、使える部分があれば使ってもいいもののはず。(制度上は)
気持ち的には、申し訳なさを感じる必要がある部分ではなく、社会的にはそこがフレキシブルに使えるようになっていくべきだとは考えます。
しかし、一方で学校は「登校している子」がメインでもあり、通常の学級運営だけでも過重労働な先生たちにイレギュラーな対応をさせてしまう、という点で申し訳なさから、遠慮してしまわざるを得ないのも事実です。
ここは先生や保護者、はたまたこどもが悪いのではなく、余分な費用をかけてフリースクールへ通うことへの助成ではなく、「今あるリソースを当たり前のように活用できる環境、社会」を仕組みづくれていない行政、の問題だと個人的には感じます。
もちろん、生徒のことをよくわかっている大人(学校側)が対応すべきではありますが、長期で不登校の場合、担任の先生だからといって親しいわけではなく書類上でわかる情報しか共有できていないことがほとんどでしょう。
であれば、上のリストにあるようなことを対応できる人材を確保できる仕組みがあったら先生に負担はかからないのにと思います。(できれば不登校や学校やリソースなど繋がり方に理解、知識がある人材がよいと思いますが)
あくまで理想像ではありますが、現状あるリソースをうまく使えていないのは当事者家庭・こどもたちにとってももったいないことでもあるし、自治体や国的にもお金のムダ使いになるとケチな自分は感じてしまいます。
公共のリソースはもっと繋げられないのだろうか
学校に少しでも関わることがNGでない子は、学校のリソースを活用できる方法がもっと模索されればと思いますが、学校自体に入れない子たち(学校の閉塞感が合わない、いじめなどのトラウマがある、落ち着きがない、など)にとっては活用できるものはないのか。
不登校の家庭では、どうにか学習に関連するものや、なにかの体験をさせなきゃ、と最初のころはいろいろ頑張って参加させたりします。
しかし、昼のイベントとかって大人向けしかなかったり、行く先々で悪気はない「今日学校は?」という質問にあいます。大人のほうは予測済ではあってもこどもはそれがいやで出なくなったりもします。
不登校の外に出ない、何もしない、昼夜逆転、って、生活のリズムだけの問題ではなく本人がしたくてしているわけではないことも多いものです。
例えば、図書館。
お昼にいても問題ない制度や会員証を作るとか、学生特別冊数増やしサービスやるとか、それも出すのにマイノリティ感を感じるようなカードじゃなくて。
障害者手帳とかもそうですが、もっとポジティブに提示できるようなデザインというかコンセプト、、あってもいいんじゃないかなといつも思います。
サポートを利用していい立場なのに、出すことに躊躇するような、違いを強調するようなものは、特に敏感な思春期、そのなかでも敏感さを持つことが多い不登校の子たちには特に工夫が必要な部分だと思います。
フリースクール、わざわざ建てなくても、制度か人員の変更とか(国管轄なんか、自治体でいいのか、どの規模なのか今度調べてみたいですが)で児童館の日中を活用できないのか、とか。
助成金出すよりやれることもっとあると思うのですがね。だって、フリースクールに助成出しても一部で、その残りは結局払う必要があり、どこかに中抜きされている仕組みとかだったりするんだろうか、と勘繰ってしまったり。。
世の中のリソースを活用する
現状、学校や行政があまり活用できないということになると民間のサービスや、一般的なリソースを活用することが必要になってきます。
それにはまず情報を知ることが重要になってきます。
エイガクでは、英語のスコアを上げたりペラペラになることはあまり重要視していません。
それよりも、機械翻訳やAIなどをうまく使ってでも、世界の情報を取り入れることができるようになることを重要視しています。
そのため、英語で学ぶことはどちかというと
・英語やその他言語の情報に対するハードルを下げる
・英語に触れることを日常にする
を目的としています。
ビジネス的な英語力のスキルアップは、大人になってから積み上げればよいことだと考えています。
また、情報を扱うことや、見つけることのほうが、単に英語のスコアが高いことより重要だと思っている理由がこういうリソースを世の中から見つけることにおいてです。(もちろん、両方得意ならいうことありませんが!)
いろんな情報があることを知ると、可能性が開けるし、希望がないと思っていたところが夢に繋がるかもしれません。もし自分に強みがあるとしたら、情報発掘能力かなと思っています。
本来バックグラウンド的にはできないような経験や、ひととの出会いが結構多いので、きっとリソースを探すことにこだわっていなかったら繋がっていなかったのではないかなと思っています。
どんどん、使っていいとされているものや制度は見つけて(自分からアピールしてくれないので)おこさんやご家庭の選択肢を広げていきましょう。
教材のリソースに関しては、グローカル講師養成講座会員サイトにて共有しています
(レッスンに使えるサイトやオリジナル教材等)
ご家庭のホームスクールで使える海外サイトや使い方については
ホームサポーター認定講座 で共有しています。
リソースを無料で公開も昔ブログでやっていたこともあるのですが、安易に活用して商売としているケースに何度か遭遇したので、有料の講座というかたちで提供させていただいております。
入口的な情報は、公開で発信しておりますが、使い方に注意が必要(自身で使う分には問題ないが翻訳権等の問題から商用利用はダメ、など)な部分に関しては、受講生のみに共有しています。
受講生の方には情報の取り扱いについての確認を申し込み時にさせていただいております。
★サイトの所有者から翻訳記事の公開の許可を頂いているサイトに関しては、これからも公開記事でシェアしていきます。