えいご「で」学ぶ塾を運営するかたわら、大学生をしています。
子育てや介護が忙しかったため、いったんドロップアウトしたあとの再入学です。
もともと地方出身なので、海外留学やインターナショナルスクールはお金持ちというか、家庭が安定しているような環境の人が選べる特別なルートというイメージがありました。
もちろん、そういう家庭でなくても努力次第でムリではないのですが、環境によって機械を得るための負荷がかかりすぎることってなんだかなーと思っていました。
なにか、特別なものを目指すときに
・普通に夢や目標として目指せるひと
と
・なにかを犠牲にした上で挑戦が叶うひと
がいることは。もっと明確に認識されていい部分だと考えています。教育格差といってしまえばそれまでですが、日本国内の教育の権利はあるのだからいいじゃないか、海外なんて贅沢だ、という意見もあるのではないでしょうか。
留学は地方民にとってハードルが高すぎる
今はSSHやIB認定校など、日本国内でもグローバル教育に力をいれている学校は増えてきたので、昔よりは世界の教育に触れる機会は多いでしょう。
しかし、そういったなにかに特化した公立校なども地方に出現するのは、だいぶあと。
金額、機会、触れて知るタイミング。
全てにおいて、周りの大人がそういった環境をあえて作って行かない限り、地方で自然に目指すのはまだまだ難しいでしょう。
また大人の留学についてもです。お金があり、安定しているのであれば、MBA留学などキャリアアップのためにできるでしょうが、地方の給料で、介護や子育てを担っている年齢では、(学習する時間すら難しいうえに)金額を捻出することはとても難しいことです。
キャリアアップ、リカレント、と騒がれますが、まずは毎日の生活で精いっぱいです。
学びたくないわけではない。キャリアもアップしたい。
そういった気持ちは持っていないわけではないのです。ただそっと、介護や子育てなど、自分以外をメインにしなくてもいい時期が来るまで耐えているだけです。
何者かでいたい気持ちと、学びたい気持ち
子育てをやっている途中でも、介護で疲れ果てているときでも、何か新しいことを習得する好奇心って持っているものです。
そして、現実が大変であればあるほど、生活以外での「何者か」でいたい気持ちが出てきます。
なにかに所属して、ゴスペル歌ってみたり、なにかのちょっとした活動に参加して、生活以外の自分でいたくなるものです。
そういった意味でも、生活が大変でも。「オンライン学生」という属性を得ることは精神的安定につながりました。いつ卒業できるかはわからない。
普通に勉学に集中できる環境の人よりは時間がかかってしまうだろう。
でも、先に繋がる何かがある、ということが毎日の平凡な生活にやる気をもたらすのです。
なぜ不登校やホームスクーラー対象の塾にしているのか
先に繋がるなにか、を学んでいられることは、なにもしない状態で感じる
「漠然とした不安」
から解放されます。
不登校は、日本の学校システムが合わない、と気付いてしまったこどもたちが、学校以外には学ぶところが現状ない状態です。
学びたいけど、じゃあ学校行きなさい、という状態。
もちろん、将来の夢も、進路もあるけれど、それは全部学校を経由しなくてはいけないことになる。
そうすると、学校へ行かないこと=社会で生活できない、という将来をイメージされてしまう。
ほんとうは学校で学べないだけで、「学びができない」わけではないのにね。
じゃあ、どこで学ぶのかって、学歴にはならないところで学ぶことになる。国も少しずつ変わってきて、フリースクールなどでの出席日数が認められつつはあるし、出席日数に関係なく受験できるような高校も出てきている。
とはいえ、これも地方に広がるには時間がかかり、結局は学びたいのに学べない状態が続くことになる。
教育の機会がただでさえ、少ない地方にさらに機会が少なくなる状態。
学校に行かない、を選ぶのなら、一足飛びに海外へ
日本のまともなレールを走るなら、順序よく進学する必要がある。
しかし、行かない、と決めたらどうだろうか。ゴールに直接走りだしてもよいのではないだろうか。
楽ではないし、あまり選択肢がないかもだけれど、ゼロではない。
どうせ学校に行かないと決めたのなら、こどもの時点で世界を見る。
もう目指してしまう、そうすることで、ムダに「学びの機会を失ったままあっという間に大人」という不登校時代を有効に過ごせると考えて、このような講座を運営しています。
オンライン学生である自分の経験
私は体を壊しているため、いろんなところにスクーリングに行けるほど元気ではありません。
リアルな体験というものは確かに大事です。
ZOOMだけではなく、人と会うことも大事でしょう。
しかし、それが難しい環境においては、何もしないよりは、オンラインで何かする、ことは「次の一歩」にはつながります。
多少調子が悪くても自宅からなら勉強できる。
そういう環境を気にいっています。これをもとに子育てが落ち着いたら、実際に通うような学びを始めるのもいいでしょう。
ただ、それまでの間なにもしないには長すぎる。
そういった意味で、英語での学びの環境を自分で作り出して、不登校の子にも「今学べること」を見つけてほしいし、大人のリカレントにも使ってほしいと思い、講座やサイトを運営しています。
今後プログラミングや海外の他のサービスについても、見つけ次第シェアしていきたいと思います。
詳細はこちらのブログから