STEAM教育に興味があるけれど、どうしたら子どもに受けさせることができるの?国内のSTEAM教育の現状をまとめました。
一部の学校の「総合的な学習(探求)の時間」で導入が進んでいる
STEAM教育は、小・中・高等学校で導入が進められています。
特に高等学校では、以前からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けた学校で先進的な取組が進められてきました。
小・中学校でも、指定校を中心にSTEAM教育が「総合的な学習の時間」(以下「総合」と表します)で実施されており、すばらしい実践がたくさん報告されています。
あなたのまわりの学校はどうでしょうか?
あまり聞いたことがないという方が大半かと思います。
「総合」の目標や内容は、学校ごとに決められているものです。
毎年見直しはされていますが、大幅にかわることはあまりありません。
STEAM教育の指定を受けた学校は、それまで実施していた「総合」の年間計画をはじめから作り直して、実施をしている学校です。
国が示す「学習指導要領」にSTEAM教育が明記されないかぎり、全ての学校で実施されるのは難しいのです。
(もちろん総合的な学習の時間では、教科横断的な授業がどの学校でも行われ、子どもたちは日々力をつけています。)
STEAM教育の課題は、学校の整備が追いついていないこと
STEAM教育を学校で取り入れるのが難しい理由には、次のようなことがあります。
・カリキュラムを作ることが難しい
学校ごとに作らないといけない、総合的な学習の時間のカリキュラムは、作成すると膨大な時間がかかります。
学校は普段から、教科の学習や特別活動、学校行事といったスケジュールが盛りだくさんです。
その合間をぬって新しいカリキュラムを取り入れるなら、文部科学省から指定事業を受けて、膨大な残業と会議をしなければなりません。
・専門の教員がいないことと、教科間の連携が難しい
総合的な学習の時間を指導するのは、主に担任です。
全教科を教える小学校の教員なら「社会で出てきたあれと関係がありそうだね。調べてみよう。」と探求が進みます。
しかし小学校では、理科や技術の専門知識をもつ教員が少ないです。
中学校や高校では専門知識をもつ教員はいるものの、担任は特定の教科しか教えません。
他教科の教員と調整しなければ他教科とのつながりをもつことがむずかしいです。
STEAM教育をしている学校は、小学校では情報教育主任が、中学校・高校では理科や技術の教員が技術的なサポートをしているところが多いでしょう。
これはかなりの負担になっています。
だから、先進的な実践をしていても、指定から外れたとたんに力を入れなくなってしまうということがよくあるのです。
STEAM教育を中心になって担当する教員が配置されたらよいのですが。
・地域によってやりやすさの違いが大きい
ものづくりが盛んな地域の学校は、STEAM教育がとてもやりやすいです。
企業に足を運ぶこともできますし、ゲストティーチャーをよぶこともできます。
家族がものづくりに携わっているという子も多いでしょう。
科学技術が身近にあることで、学校もカリキュラムを組みやすいです。
地方の小規模校では、最新技術に触れることが難しい学校が多くあります。
そうすると、校内でできることに限られてしまうので、学校間の差ができてしまいますよね。
今すぐSTEAM教育をはじめたいなら、イベントや自由研究がおすすめ
STEAM教育がまだ進んでいないけれど、子どもに受けさせたいと考えるのであれば、イベントに参加したり、自由研究に取り組んだりすることがおすすめです。
学校で配られたちらしや、「STEAM教育」と検索するとホームページをチェックすると、イベントや教室が見つかります。
教育委員会が主催する科学教室から、企業がSTEAM教育を前面に押し出している子ども向け講座まで、さまざまです。
意外とおすすめなのが、夏休みの自由研究です。
自由研究にはさまざまな教科の力が必要になるので、まさに教科にまたがった科学的な探求です。
お子さんの自由研究をサポートされたのであれば、自信をもって「わが家でSTEAM教育をしました」と言ってくださいね。
