STEAM教育は、未来の子供たちが必要とする能力を身につけるための手段です。教育関係者であれば、「STEAM教育」という言葉はすでに馴染み深いものとなっているでしょう。現在、STEAM教育の教材を探したり、セミナーに参加したりする方も多いと思われます。
この記事では、STEAM教育の概要を説明した後、具体的な例やおすすめの教材について解説します。STEAM教育を導入する際に、参考にしてください。
STEAM教育とはどのようなもの?
STEAM教育は、創造力を活かしつつ理数の理解を深める教育手法です。「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Art(芸術)」「Mathematics(数学)」という5つの単語から派生した名称が用いられています。
現代社会では、テクノロジーと社会が密接に結びついており、さまざまな問題に対処するためには、STEAMの能力が不可欠です。このため、文部科学省もSTEAM教育の普及を図っています。
なぜSTEAM教育は注目されているのか
STEAM教育は、プログラミング学習などを通じて、論理的思考力を醸成します。これにより、論理的思考力が身につき、ビジネスの現場でも重要な役割を果たすことができます。
また、STEAM教育は、単に教師からの知識伝達だけでなく、子供たちが自律的に学ぶ機会を提供しています。そのため、子供たちは自ら考え、問題を解決する能力を育むことができます。
STEAM教育におけるメリット
ここではSTEAM教育におけるメリットについて紹介していきます。
幅広い分野で必要な力を身につけることが可能
STEAM教育を受けることで、幅広い分野で必要なスキルを習得できます。これにより、将来子供たちが進路を選び、就職する際にも力を発揮できる可能性が高まります。さまざまな分野を縦横無尽に学ぶことで、ある分野で得た力が他の分野でも活かされる成功体験を積むことが可能です。
このような経験は進路を決める際や社会での活動においても大きな影響を与えるでしょう。また、STEAM教育を通じて養われる「考える力」や「解決する力」によって、自らの将来を前向きに考え、選択する能力が身につきます。
さらに、AIの活用がますます進む中で、ITリテラシーが重要性を増しています。STEAM教育を通じて、子供たちは必要なITリテラシーを向上させることができるでしょう。
論理的思考力や問題解決能力を養うことができる
STEAM教育では、プログラミング学習などを通じて、論理的思考力を育む教育を行います。これにより、物事を整理して考えるスキルを身につけることができます。論理的思考力は、ビジネスの現場でも極めて重要な能力です。
さらに、STEAM教育は教師が情報を提供するだけでなく、子どもたちが自ら学び、積極的に関与できる環境を整えています。その結果、子どもたちは自ら考え、問題を解決する力を養うことができます。
STEAM教育でのサイトや教材の選び方
ここからはSTEAM教育でのサイトや教材の選び方について解説していきます。
子供たちに興味に合う教材を選ぶ
STEAM教育は、子供たちが積極的に取り組むことを重視する教育手法です。子供たちが主体的に関わるためには、彼らが教材に興味を持つことが不可欠です。そのため、教材を選ぶ際には、まず子供たちが関心を持っているテーマを理解することが必要になります。
そして、その上で、彼らに適した教材を選ぶよう心がけましょう。
授業で扱うテーマにあわせて選ぶ
STEAM教育は多岐にわたる分野をカバーしているため、教材は学習内容にマッチしたものを選ぶことが重要です。例えば、算数の授業にSTEAM教育を取り入れる場合、算数のスキルを向上させるための教材を選択することが大切になります。
各専門分野に特化したSTEAM教育向けの教材が用意されており、内容も多様です。授業で取り扱うテーマに適した教材を選定しましょう。
対象年齢で選ぶ
STEAM教育の学習教材は、適切な年齢層ごとに設計されています。年齢にマッチした教材を厳選することが、STEAM教育の成果を最大限に引き出すために欠かせません。例えば、1~3歳や4~5歳向けなど、年齢に応じてカテゴリー分けされています。
また、小学生向けや中学生向けなど、各レベルに合わせた教材を選択することが大切です。
STEAM教育おすすめサイトや教材7選
ここでは、STEAM教育におすすめのサイトや教材を7つ紹介していきます。
ロイロノート・スクール
ロイロノート・スクールは、同じ考えを持つ仲間とアイデアを共有するためのプラットフォームです。生徒が考えている内容を可視化し、教師や他の生徒と共有できます。記述したアイデアを連携させてプレゼンテーション用のスライドを作成できるため、プレゼン準備にかかる時間も短縮可能です。
また、ロイロノート・スクール内で教師が教材を生徒に提供することも可能です。出席管理や健康状態の記録などの機能も備えています。
Music Blocks
Music Blocksは、プログラミング、算数、音楽の3つを同時に学べるソフトです。音程の数値を変えたりブロックを組み合わせたりして、プログラミングの考え方を身に付けることができます。
さらに、クイズ形式のプリントも提供されており、学習内容の定着を確認することができます。複数の分野を同時に学ぶことで、苦手な分野があっても楽しく学習を進めることが可能です。
また、専用のクラウドサービスが備わっており、自ら制作した作品を世界中に公開することもできるでしょう。
KOOV
KOOVは、ブロックを組み合わせて自由な形を作り、プログラミングで動かすことができる、ロボット・プログラミング学習キットになります。8歳から利用できます。自分で作ったロボットを仲間と共有することも可能です。
KOOVの学習には、専用のキットが販売されており、その中には電子パーツやロボットの作り方も含まれています。
シンクシンク
シンクシンクは、パズルを通じて思考力を向上させる知育アプリです。言葉の意味でいう思考力は、空間認識、平面認識、試行錯誤、論理、数的処理などを指します。思考力を向上させるためには、質の高い問題が120種類以上2万問用意されています。
また、1日10分のプレイ時間制限があり、お子様が過度に没頭することを心配する必要はありません。カンボジアでの実証実験によれば、シンクシンクの利用によりIQや算数の偏差値が向上することが確認されています。
mBot
mBotはSTEAM教育向けのロボットであり、初心者の子供たちでも簡単にプログラミングを学ぶことができます。mBotを使用する際に必要なものは、ドライバーと専用のガイドだけです。この教材には、超音波センサーなどのセンサーや100以上の電子モジュールを組み合わせることができ、障害物を自動的に回避する機能やラインレースセンサーを活用することができます。
さらに、自分で作ったロボットを動かすためには、3つの段階に分かれたステップがあり、学習を進めるとビジュアルプログラミングを習得可能です。
アフレル
アフレルは、Pythonプログラミングの学習をサポートしてくれます。内容は専門的で高度であり、大学、高専、専門学校向けのSTEAM教育に適しています。AIに関する基礎知識から学ぶため、誰もがPythonについて理解を深めることができるでしょう。
学習プロセスを可視化することで、自身の理解度をすぐに把握することができます。実際にロボットを活用して演習ができるため、実践的な知識やスキルを効果的に習得することが可能です。
Springin’ Classroom
Springin’ Classroomは、プログラミングを通して多様な表現を実現するアプリケーションです。文字を用いずにプログラミングの概念を習得できます。例えば、自分で撮影した画像や描いた絵をアニメーション化したり、音楽を追加したりすることが可能です。
一部の学校では、Springin’ Classroomを用いて独自の絵本を制作しています。また、録音機能を利用して身近な音を記録し、楽器を作る学校も存在します。
まとめ
STEAM教育の実施により、子供たちは未来に向け、社会で重要となる能力を育むことができます。多岐にわたる領域を通じて、多様な知識や教養、考え方を身につけられます。STEAM教育向けの幅広い教材が用意されており、生徒たちの興味や年齢、授業テーマを考慮して、最適な教材を選択しましょう。
